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大切なあの人を亡くされた方へ

前を向いて生きるためのヒント

大切なあの人を亡くされた方へ

ご病気・老衰で

生活を共にしていた身近な家族や、たくさんの喜びや苦楽を共有した存在がいなくなってしまうのは、心が砕けるように本当につらいものです。

生前に病気を患っていた、老化から身体が不自由になっていた、寝たきりや入院されていた方等は、「死」というものに対して向き合い、自分の中で最後を考えたり意識される方も多く、寿命を迎えてもあまり混乱せず、時間の流れと共に穏やかに事実を受け入れられる方が多い印象です。覚悟という心の整いができる時間があると、生死の混乱は起きにくいようですが、気がかりや心残り、死んで人の手を煩わせる、迷惑をかけるという意識が強かったりすると、罪悪感から亡くなってからも自分の死が受け入れられず、生死の混乱を招きます。

混乱から冷静さを取り戻していただくために、故人様の最期のご様子やご生前の状況状態について、生活のご様子などをお伝えさせていただきながら、故人様ご自身が生前を思い出し、ご寿命を受け入れられるようお手伝いさせていただきます。

混乱においては、泣いている方、怒って怒鳴っている方、茫然とされている方など、ご様子が千差万別です。できる限り、故人に寄り添ったお言葉がけを心がけたいので、簡単で構いませんので、故人様の性格やご生前好きだった事、好まなかったこと等、心に残っているエピソード等を教えていただければ幸いです。

事故で

どのようなかたちでも、不慮の事故による突然の別れは、遺族側には過酷すぎる現実として受け入れがたい別れ方です。「私が代わってあげたい・・・」そんな悲痛な思いを心に浮かべる方も、数多くいらっしゃいます。

車、自転車等による交通事故、転落や水難、火災による事故、人為的なものから自然災害まで、どんな内容の事故でも、故人様側はほぼパニックを起こされます。生きている側もパニックですから、身体を失って知らない世界に放り出された故人側ではなおさらです。死んでしまったという事にすら気が付いていない、現実が受け入れられない故人も多くお見受けします。自分の葬式や火葬の様子、ご遺族の悲しむ姿を見ても、まるで映画を観ているかのようで信じることができず、自分が死んだことが理解できません。「死ぬ」という感覚があっという間だったり、短すぎて「死」を連想できないのです。

このような場合はまず、故人になってしまったという事実をきちんと認識して、落とし込んでもらう所から始めます。ご説得の必要になる場合があるので、可能な範囲で事故の情報を教えていただきたく思います。強制的な理解の方法は一切とりません。死んだことを信じられない、信じたくない故人様に、言霊にて、気が付いてご納得されるところまで、持っていけるように致します。

心のケアは、生きている方はもちろん、故人様にも大変重要になります。言葉がけの言葉1つで、お心のご様子が大きく違ってまいりますので、言霊の選定のため、故人様のために情報提供のご協力のほど、よろしくお願い致します。

自害で

心からつらい思いが溢れてしまい、疲れてしまったり心が折れて、その苦しみから離れようと、苦悩を終わらせるために行動に移してしまう方がいらっしゃいます。日本では年間2万人を超え、1日で1000人近くの方が亡くなります。

身近でそのような方が出てきてしまうことは、大きな衝撃と深い悲しみを与え、その方に心の傷を作ります。ご遺族の中にはその死を受け入れられず、隠したり恥じる方もいらっしゃいます。当事者様にも周りの方々にも、本当に心が痛んでなりません。

このような亡くなり方を選んだ故人に多く共通しているのが、「死んだら楽になると思った」「苦痛から解放されて、全部終わると思った」です。

肉体が失くなり、身体的な痛みや感覚は確かに無くなるのですが、「苦しい、つらい」という感覚はすべてそっくり継続されて残り続けます。頭という脳で感じているにとどまらず、心という魂で感じているので、肉体のあるなしは苦しみに関係ありません。

死んでからも苦しみ続けるそれを身を持って経験した時、こんなはずじゃなかったと強く後悔されて自我が崩壊したり、元の人格と心が大きく歪んで荒廃してしまう方がいらっしゃいます。手放すはずが、多くを失うだけだったのですから、耐え切れなくなるお気持ちもよく分かります。耐えかねて、生者に助けを求めて、しがみつく方もいらっしゃいます。自害された方とお話させていただくと、どの方も悲痛な訴えばかりです。

残された側の想いも複雑かつ深い悲しみの中ですが、故人側も大変な苦しみの中ですので、このような時は,故人様がご生前に大切にされていたもの、楽しい思い出、苦しんでいたもの、状況状態等をお話ししながら、苦しみを解き共感しながら、お心が落ち着くように、まずはお心のケアを始めにさせていただきます。故人様は、明かりが全くない暗闇に、一人で苦しみと恐怖と闘いながら、孤独に過ごしている状態です。その孤独感は、言葉で言い表せるものではとてもありません。

心のケアを進めて、少しずつ前向きになり、成仏という道を一人でも歩めるようにサポートさせていただきますので、故人様のご生前のご様子や情報について、可能な限り教えていただければ幸いです。

中絶・流産で

生まれてくる予定だった子供の、様々な事情によって亡くなった突然の死は、その母親や父親、家族を失意のどん底に叩き落とす、大きな悲しみと失望をもたらします。もちろん望まない妊娠というのもございますが、生命を奪ってしまったという罪悪感は、お時間の経過と共に簡単に癒えるものではなく、とても言葉には表現しきれない苦しみです。

流産や中絶で亡くなってしまった胎児のことを、「水子」と呼びます。所説ありますが、昔はそのような赤ちゃんを、水葬で弔っていた時代がありましたので、その名残から水子と呼ぶようになったようです。

水子さんはこのようにきちんと生まれてくる前の段階なため、意識も考え方もあの世に近く、感覚も魂もまだまだあの世の状態です。ですので、自分の役目というのをきちんと認識しており、事態に対して混乱されることは少なく思います。それでも、やはり一人の「人」ではあります。湧き上がる寂しさや切なさはお持ちですし、自分の役目や役割、存在の意味などを親御さんにお伝えしたいと願う水子さんがたくさんいらっしゃいます。自分の両親を、お父さんお母さんを愛しているからです。

水子さんのメッセージをお伝えすることが、心の安寧をもたらし、とても大きな供養となります。ぜひ一度、愛する我が子とお話をされて、水子供養をなさってくださいませ。
水子さんに敬意を払いながらお話しさせていただきますので、そのようになられた事情や背景など、簡単にお知らせ頂ければと思います。

大切なペットが

ペットとして飼われる生き物は、世の中にたくさんおりますが、どんな子も飼い主にとってはかけがえのない家族であり、唯一無二の存在です。兄弟や我が子、相棒のように感じる方も、多くいらっしゃるでしょう。

ペットと一緒に過ごすその時間は、たくさんの笑顔や癒し、元気をもらえるかけがえのない宝物です。大好きだったその子が寿命を迎え、この世を去る事、弱っていくその姿を看取ることは、飼い主の避けられない役目と責任とは言えど、本当につらいものです。

ペットの生き物たちは、人間に飼われていても魂は自然に近いので、寿命を迎えての混乱はあまり起こしません。亡くなり方とご供養にもよりますが、落ち着いている子が多い印象です。
大事に大切にしてもらい、たくさんの愛情をもらって飼い主たちと過ごしたその時間は、ペットたちにとってかけがえのない思い出であり、飼い主は特別な存在です。ですので、死後も飼い主たちとお話しをしたがる子は多くおります。飼い主さんから温かいお言葉をもらい、安心したり喜んだりする子がたくさんいます。

言霊の力で、飼い主と人の言葉で話をして初めて、「そうだったんだ!」「実は・・・」という飼い主さんも数多くいらっしゃいます。話し終わる頃には、お互いが笑顔に戻ることも少なくありません。生き物は、亡くなると警戒心が強くなり、本能を取り戻す子も多くおりますので、初めにその子のご生前の習慣や癖、好きだったこと、性格などを簡単にお伝え頂ければと思います。

飼い主が知っている情報を出しながらだと心が和みやすいので、最初のコンタクトの際、とても助かります。ご協力の程、よろしくお願いします。

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